土いじり解禁の日です。雨で土が柔らかくなっているので草抜きにも良さそうですね。
立夏から夏至に向けて増えていく夏の気と身体について中医学の面からお伝えします。
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💦夏に体調を崩すメカニズム
夏は汗が多く出る季節。汗は身体の「津液(水)」と「氣」を消耗させます。そこに暑邪が侵入すると…。毛穴が開きっぱなしになり、津液と氣がどんどん減ることで気血水のバランスが崩れ、体調不調が現れる。というのが夏の不調のメカニズム。
🔥このような症状がでたら…!注意!(暑邪が関係する諸症状)
・顔が赤くなる
・寝れない(睡眠の質低下)
・動悸、息切れ
・口や喉の渇き
・尿の色が濃くなる、少なくなる
・落ち着かず煩わしい気分になる
・脈が速くなる
・めまい
・疲れてだるい
・食欲不振
・高熱が出る
・熱中症、脱水症状
🌞中医学薬膳でいう夏
*夏は五行では「火(心の経絡)」性質は炎上、温熱、上昇、明るいもの
*身体では心臓、小腸、脈、、舌(舌先)、汗、顔色に反応が現れる
*「喜」ぶ感情が沸き上がる
*「暑(しょ)」⇒暑邪となって体に侵入する
*夏に関連の深い臓腑「心(しん)と小腸」のふたつの働き
1)血液を送り出すコントロール(主血)
弱まると⇒動悸、不整脈、体温が上がりすぎる
2)感情、思考、意識、判断など精神的な働きを司る(蔵神)
弱まると⇒精神不安定、不眠、悪夢、記憶力減退
🍧夏養生の薬膳的ポイント
・水分やミネラル、塩分を早め早めに少しずつ補給
・クーラーの効いたところでは、着替えるなど冷えすぎない対策をとる
・早寝早起きで陰陽の気を養い、体力充電
・クールダウンの清熱(せいねつ)、エネルギー充電の補気(ほき)、水分補給の生津(せいしん)、精神安定の安神(あんじん)するものを摂る
・酸味のものを食べる
・気血水のバランスをとる(薬膳酢の素)
🥒食材ではこんなもの
🍧身体の余分な熱をとる(清熱)
ハト麦(ヨクイニン)、緑豆、冬瓜、ナス、キュウリ、ゴーヤ、トマト、西瓜、バナナ、キウイ、スダチ、薄荷(はっか)、枸杞葉(くこよう)、板藍根(ばんらんこん)、金銀花(きんぎんか)、菊花、枇杷葉、柿葉、スギナ、女貞子(じょていし)、決明子(けつめいし)、桑葉(そうよう)、桑椹子(そうじんし)、枳実(きじつ)
🥔消耗した氣を補う(補気)
芋、米、豆、棗、ブドウ、シイタケ、とうもろこし、アボガド、山芋、鮭、甘草
💦消耗した水分を補う(生津)
豆腐、トマト、オクラ、梅、レモン、スダチ、梨、イチジク、白木耳、桃、牛乳、緑茶
🌳精神を安定させる(安神)
蓮肉、ゆり根、竜眼肉、合歓皮(ごうかんひ)、酸棗仁(さんそうにん)アーモンド、珈琲、小麦、ひじき
たくさん書いてしまいましたが、夏養生は秋の身体づくりになります。肌が乾燥しやすい方や、咳が出やすい方ははやめの夏養生からとりくみましょう。
讃岐うどん店では、そろそろ夏の人気メニュー「すだちひやひや」もでてくることでしょう。
四国薬膳研究会 国際薬膳師山下れい子