10月20日から11月6日までが秋の土用。土用に入り、秋雨と冷たい空気で咳や風邪など不調が出ていませんか❓秋の土用は、秋から冬への移行期なので心と体も養生が必要です。
秋は、肺の働きが盛んになります。(中医学の肺は、肺・気道・鼻などの呼吸器系統と皮膚・皮毛を合わせたもの)
肺は繊細で壊れやすく、潤いを好み乾燥と寒冷を嫌う特徴があるため、呼吸器系の不調・鼻詰まり・皮膚の乾燥・便秘などの症状が出やすくなります。また肺は、悲しみ・憂いの感情と繋がっており、肺の弱りで気分の落ち込みや物悲しいなどの感情が強く現れたりします。
そして秋の土用期間中は、夏の疲れが出やすく胃腸の働きが弱くなります。夏の暑さと活動で消耗したエネルギーを補い蓄え、冬の寒さに弱い腎に負担をかけないよう体を整えることが大切です。
睡眠 早寝早起きを意識し、睡眠時間を増やすことでエネルギー・潤いup
活動 秋は収める季節、無理な活動を減らし、穏やかに過ごす
冷え・乾燥 急に厚着せず体温調整の力を養い、体を温め・潤いを補う食べ物をとる
平性(温めも冷やしもしない)・温性(温める)の食材、味は甘味・酸味・少しの辛味がおすすめです。その中でも特に肺を潤す食材を摂取するのが大切になります。
潤いを作る・・・レンコン、百合根、白木耳、松の実、落花生、梨、柿、りんごなど
肺を温める・・・ネギ、生姜、紫蘇、香菜など
体を温め肺を補う・・・もち米、胡桃、鶏肉など
胃腸を補う・・・カボチャ、ジャガイモ、さつまいも、くりなど
※ 辛味は体に熱もたらし、発汗作用もあるため乾燥症状の悪化につながるので少量がおすすめ‼️
秋の土用は一年で一番疲れてる時期と言われ、冬の寒さに負けずに過ごすための準備期間。
休息をとりエネルギーを蓄え、おすすめの食材を取り入れることで冬の寒さと乾燥に備えましょう。
国際中医師・薬膳師 西村智子