一般的に「土用」というと、夏の土用のイメージですが、土用は季節ごとに存在します。
春土用・夏土用・秋土用・冬土用と1年に4回あります。期間はいずれも季節の変わり目でもある四立(立春・立夏・立秋・立冬)の直前の約18日間が土用期間です。
2024年の夏土用は、7月19日 〜 8月6日となります。
4つの土用の中でも、厳しい暑さから体調を崩す人が多く注意が必要な夏土用が最も重要視されたといわれています。
土用の期間は、土を司る神様である【土公神様=土を司る神様】が訪れているのだから、土に関係することは避けるべきだといわれてきました。
(例 土いじり・畑仕事・庭仕事・開業開店などの新しいこと・引越し・旅行など)
しかし、避けるべき行動がたくさんある土用には【間日】と呼ばれる除外日があり、この日は土公神様が下界を離れ天上に行くとされ、土用期間であっても土を動かしたり新しいことを始めてもよいとされています。
❖今年の間日は、7月19日(申)、26日(卯)、27日(辰)、31日(申)
夏の土用は、丑(うし)の日に【う】がつく梅干し・うどん・鰻(うなぎ)・うりなどの食べ物で夏バテ防止をする風習があり、【う】のつく鰻は不足した気や血を補うことができ、夏にはうれしい食べ物として伝わっています。
※十二支でみると丑は冬の土、未は夏の土となり対極にあるものを取込み相殺しようという考え方より
🌻夏土用の丑の日は、《丑湯》で暑気払い‼️
夏土用の丑の日には、天から薬草が流れてくるので水浴びや入浴をするとよいといわれ、薬草を入れたお風呂にゆっくりと浸かる風習を【丑湯】といいます。
丑湯は夏バテ防止や疲労回復に効果があるといわれ、ドクダミ(生)、緑茶、枇杷の葉など様々な薬草が用いられてきました。また江戸時代には桃の葉を湯に入れ、あせもや湿疹などの肌トラブルを和らげていたそうです。
2024年の夏土用の丑の日・・・7月24日、8月5日
桃の葉・ドクダミ・枇杷の葉などであせもや湿疹など肌トラブルの緩和、清々しい香りを楽しみたい方は、緑茶やミントなどのお好きなハーブをお茶用のパックに入れ湯船に浮かべてみるのもいいですね。
国際中医薬膳師 西村智子(四柱推命鑑定師 華己)